Convento de San José
Sei Yosefu Shudoin
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1.聖ドミニコに対する福者ヨルダヌスの祈り

教会の典礼歌のなかで「感謝の讃美歌」として古来から親しまれ、ミサ聖祭、聖務日祷、その他種々の機会に歌われ、その冒頭の句をとって名づけられた「テ・デゥム」(御身神をわれらたたえ)は、作者に関しては種々の説があり、例えば聖アウグクチヌスの受洗の夜、同聖人と聖アムプロシウスが期せずして自発的に交互に歌い初められたという敬虔な伝説に基づいて「聖アムプロシウス及び聖アウグスチヌスの讃歌」と呼ばれたこともあるが、現在では聖ニチュタス(三三五年―四一五年)の作といわれている。しかしこれも確かなものではない。

ところでドミニコ会的「テ・デゥム」であるが、これは聖ドミニコの直接の後継者として説教者兄弟会第ニ代総長になった福者サクソニアのヨルダヌスの聖父ドミニコに対する祈りのなかに見いだされ、祈りの内容が「テ・デゥム」に似ているところから本会の伝統のなかでそう呼びならされて来たものである。

神のいとも聖なる司祭、栄ある証聖者、優れたる説教者、至聖なる父ドミニコ、主の選み給いし人よ、我らはここに神なる主のみ前に御身を特別の保護者と仰ぐ喜びに与かり奉れり。

御身を我は諸々の聖人、神に選まれし人々にまさりて深く崇め奉り、御身に向いてこの悲しみの淵より呼び叫び奉る。顧わくは、いとも慈愛深き父よ、来りて、我を助け給え。いとも優しき父よ、来りて、すべての徳と御恵みに掛け、数々のみじめさに満ち、悪徳と罪の鎖りにつながれたる罪深き我が魂を助け給え。この憐れにして不幸なる魂を助け給え。

おお、幸にして祝せられたる神の人の魂よ、神の御恵みは御身の魂を溢るる祝福もて満たし給い、御身自身至福の安息、平和の家、天の栄光に高めたるのみならず、地の数限りなき魂を御身の感嘆すべき生活の模範、優しき勧めの励まし、確かなる教えの光り、燃える言葉もて同じ至福へと導き給えり。

されば祝せられたるドミニコよ、来りて、助け給え。我が心からの願いの声に憐みの御耳を傾け給え。貧しく乏しき我が魂は御身のうちによりどころを求め、あらん限りのへりくだりもて御足のもとに平伏し、病みおとろえし我が姿を御前にあえぎつつ示し奉る。死にひんしたる魂の能う限りの力もて心からの願いを御身にささげ奉る。

願わくは、御身の力強き功徳と憐れみ深き祈りもて我が魂を生き返らしめ、すこやかにし、豊かな祝福もて満たし給え。御身のかく能い給うを我はよく知り奉り、確信し奉る。御身の千人うちより選まれし最愛の友、イエズス・キリストとの親しさにより、主にして友にましまし給うイエズスが御身に対して何事もこばみ給うことなく、ねぎごとのすべてをかなえさせ給うを希望し奉る。かく深く愛されし御者のその友に何をかこばみ給うべし。

御身は花咲く若き時代より童貞者のいともうるわしき浄配にその童貞性をささげ拾えり。

御身は洗礼の泉にて真白に清められ、聖霊によそおわれたる魂を童貞者のいとも貞潔なる愛の主にささげ給えり。

御身はその肉身を聖にして神によみせられたる生ける供物としてささげ給えり。

御身は神のみ教えに養われ、自らのすべてを神に委ね給えり。御身は若き時より修道の規律につちかわれ、その心に神のみもとに昇りゆく道を備え給えり。

御身は常に徳より徳へと進み給い、たゆむことなくいや高き善への道をたどり給えり。

御身は完徳の道を歩み給いて、すべてをうち捨て、赤裸なる主に赤裸のままに従いて、天上に 積む宝を選み給えり。

御身は自己の放棄に徹し給い、己が十字架を雄々しくにない給うて、ひたすらに我らの贖い 主、真の指導者のみあとを従い給えり。

御身は神に対する熱誠と天よりの火、大いなる愛と精神の熱情に燃えたち給い、終生の清貧の誓願もて、己がすべてを使徒的修道と福音の宣教にささげ給えり。かつこの大いなる事業のために、神の御摂理のくすしき勧めによりて説教者兄弟会を設立し給えり。

御身はその功徳と模範の栄ある光りもて全世界の聖なる教会を照らし給えり。

御身は肉の牢獄を後にして天の宮居に昇り給えり。

御身は最上の衣をまとい給いて、主のみ前に我らのとりなしのためはべり給えり。

御身に、されば、願い奉る。願わくは、来りて、我と我が親しきすべての者を助け給え。

御身は人々の救いを熱望し給いたれば、願わくは、来りて、すべての教役者と民、また敬度なるおみなたちを助け給え。

御身は聖なる元后おとめマリアに次いで、あらゆる聖人にまさって我が甘美なる希望、慰め、よりどころにてあり給う。

御身はまことに我が特別のよりどころにてあり給えば、願わくは、我が助けに急ぎ給え。我は御身のみをよりどころとして、みもとに逃れ、御身のみ前に信頼に満ちて近づき、へりくだりつつ御足のもとに平伏し奉る。

御身は保護者にてあり給えば、心から願い、呼び求め奉る。御身に全く我を委ね奉る。願わくは、憐みもて我を受け、守り、保護し、助け給え。御身のとりつぎによりて我が望み奉る神の御恵みに与からせ給え。御身によりて神が我に憐れみをたれ給い、この世にては諸々の悪に対する保護、後の世にては永遠の魂の救いを得させ給わんことを。

いとも善き師、優れたる指導者、慈愛深き⽗、幸いなるドミニコよ、かくなし給え。かく行われんことを。願わくは、万事において我を助け給え。我らのため真のドミニクス、主の入、主の羊の群の注意深き守り手となり給え。御身に委ねられたる我らを常に導き給え。我らをいましめ清め給いて、清められたる我らに主のゆるしを得させ給え。この流刑の終らん後、祝福の主、御身の最愛の御者、いと高き神の御子、イエズス・キリスト、我らの救い主のみもとに喜びに溢れたる我らを伴い給え。

神に誉れと讃美と御栄えあれ。また栄あるおとめマリアとすべての天の住み人にも、世々に至るまで、アーメン。

(ドミニコ会士、竹島幸一訳)

2. おお妙なる 希望(O SPEM MIRAM - オー、スペム、ミイラム)

おお妙なる希望 悲しみに泣く兄弟たちに
与え給いし 死のまぎわ 逝きて後にぞ
益すなれと 約し給うて

父よ、満たし給え のたまいし如く
祈りもて 我らを助け

数多の奇跡 病めるからだに
現わし給えり いやさせ給え
病めるならいを キリストの
御助け 我らにもたらし

父よ、満たし給え のたまいし如く
祈りもて 我らを助け
栄光は 父と 子と 聖霊に

父よ、満たし給え のたまいし如く
祈りもて 我らを助け

オー、スペム、ミイラム

(聖ドミニコの祝日聖務日祷より)

3. オー・ルーメン(聖ドミニコの祝日聖務日祷より)

おお 教会の光
真理の博士
忍耐のばら
純潔の象牙よ
御身は霊智の水を

無償に恵み給えり
恩寵の説教者よ
至福なる人々の群に
加え給え我らをも

4. 聖ドミニコよ! 賛美歌

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